9。 ページ10
・
「なあ、A」
『何?』
「デートというのは他にどういう所へ行くべきか……」
まさかの映画以外プラン無しでデートしようと思ったのか此奴。
知らないし、そんなのケイト先輩ら辺に聞けばいいんじゃない?
そう提案したが、ケイト先輩に恋バナなんて持ちかけたらマジカメに#恋する後輩とか書かれたりされて嫌なんだろう。
『じゃあ、好きな子の好きな場所に行ったりすればいいんじゃない?』
「……その、妹は何が好きか?」
何照れながら聞いてんだよ。
焼肉屋行けば、お前の好きな相手は喜ぶだろうけど、流石に女の子がそういうのは無いよな……。
一応、初めての恋にワクワクしているデュースの為に相談に乗るか。
『カフェとかは?』
「成程。じゃあA、一緒に行ってみようか」
『えっ、俺と?』
「ああ。折角だから今日行ってAにアドバイスをして欲しい」
マジかよ……。
男二人でカフェとか悪目立ちしそうだ。
デュース一人で良くない?しかし、二人で行くのが恥ずかしいから嫌だなんてかっこ悪い。
そして断ることも出来ず俺はデュースに足並みを揃えた。
「こことかどうだ?」
『ああ、良いと思うよ』
クリームたっぷりのパンケーキが美味しいと有名なオシャレなカフェ。
こんな所、彼女以外と来たことなんてない。
店内の中にはやはり女の子ばかりで男同士という人は見かけない。恥ずかし過ぎる。
一方、デュースは平然と席に座り、メニューに穴があきそうなほどじっくりと見つめる。
周りを見てないのか。周りの視線を。
「Aは何にするか?」
『じゃあ、俺はこのカップパンケーキと珈琲』
「僕は、たまごサンド」
卵好きだな。そう言うとデュースは頷く。
慣れてしまえば周りの視線はあまり気に無くなるが、声が少し聞こえる。
「あの人、かっこいい」
「彼女と来るのかな?」
「声掛けてみようよ」
デュースの事か。
チラチラと周りの女の子達の視線と声が聞こえる。ごめんな。こんな男と2人で来ていて。
デュースは馬鹿だし女装した男に惚れるほど頭もおかしい。だけど、顔は良い。整った顔立ちにスラッとしたスタイルだが程よく筋肉はある。
『気に食わないけど、イケメンは認める……』
「……え?」
あ、やば。口に出てた。
・
91人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
どぽぽ2(プロフ) - 藍色さん» 構成を褒められたことがなかったので嬉しすぎます(><)コメントありがとうございます(*´`) (2020年6月4日 5時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
藍色(プロフ) - え?貴方が神ですか?話も文章の構成の仕方も好きすぎる。 (2020年6月3日 23時) (レス) id: d589baaf2f (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ2(プロフ) - らい太郎さん» ありがとうございます!!デュースの誕生日記念ということで結構急ぎで書いたのですが、そう言って貰えて嬉しいです(≧∇≦*) (2020年6月3日 5時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
らい太郎(プロフ) - えっ、めちゃくちゃ好きだった。です。←神作ありがとうございます! (2020年6月3日 5時) (レス) id: 61d99012e6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ