【ツイステ】馬鹿に切り札を。【男主】

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結果は当然の如く一年ではエペルくんの優勝だ。
おめでとう。流石にウエディングドレスで来られたら負ける。


そして、全学年の優勝者は殿堂入りと呼ばれているヴィル先輩。
流石だった。そもそも本職がモデルということもありランウェイに立つ姿が俺達素人とは格が違った。




『はぁ……圧倒的ポムフィオーレの強さに負けた。俺もりんごの細工切りを特技って披露したら勝てたかな』

「いや、負けるでしょ。エペルには」




エースにナイフで刺されたかのような鋭い言葉を放たれる。


メイクの効果もあり結構いけるかと思ったが駄目だった。

学年では二位にまで上り詰めることが出来たが、一位とは大きな票差があった。まあ、本物の天使じゃないからな、俺は。


クラスの皆も涙ながらに頑張ったから焼肉を奢ってくれた。優しい。それだけで俺はもう悔いは無いぜ。




「もうすぐでホリデーだしゆっくり休めよ」

『あ、そういえばそうだっけ。まだこの学校に来てそんなに経ってないのに凄く疲れた感じがする……』




ウィンターホリデーまであともう少し。

エースもデュースも実家に帰るらしい。俺も故郷の輝石の国に帰る。ジャックと一緒に帰ろうかな。そう思っているとデュースが話しかけてきた。




「A、僕の実家に来るのは何時にするか？」




そうだった。


前、廊下でデュースに迷惑をかけてしまったお詫びに焼肉を奢る約束をしたんだっけ。少し前には奢られる立場だったのに切ない。


薔薇の国、どんな所なんだろう。ついでにデュースに色んな場所に連れて行ってもらおうかな。



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