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「……えっ、Aくんの尻が狙われてるんすか?」

「お前のケツ、まだ無事か」

『下品なこと言わないで下さい。女装です。女装』




俺の言い方がおかしかったせいで、下品な方向へ行ってしまった。心配してきたレオナ先輩は当然の如く俺に対してガツン、と頭を殴ってきた。痛い。


そして、一連の流れを説明すると納得したように二人は頷いた。




「いいんじゃないすか?Aくん普通に似合うと思うっすけど」

「サバナクロー寮初かもな。女装コンテスト出場なんて」




普通に笑いながら話しているが、本気でこっちは困っているんだ。


レオナ先輩は良いな。三年生は殿堂入りされているヴィル先輩が優勝候補なのであまり他クラスは気合が入っていないんだろう。

第一、サバナクロー寮は劇の裏方、屋台で活躍する肉体系の為、女装コンテストなんて出場しないのに。




『サバナクロー寮はスポーツや格闘技を得意とする寮生が多いという形で売ってるのに、細い弱そうな兎がいるってバレたら恥じゃないですか』

「力強い奴らが集まるマジフト部にエペルいるぞ」




おいおい、エペルくん!?


駄目だ。無関係の子に腹を立てている暇が無い。ああ、どうすればいいんだ。

そう思っていると扉からノックする音が聞こえた。




「寮長、Aを借りてもいいですか」

「ああ。ついでに戻ってくんな」

『見捨てるのかよ!!』




20。→←18。



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どぽぽ2(プロフ) - 藍色さん» 構成を褒められたことがなかったので嬉しすぎます(><)コメントありがとうございます(*´`) (2020年6月4日 5時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
藍色(プロフ) - え?貴方が神ですか?話も文章の構成の仕方も好きすぎる。 (2020年6月3日 23時) (レス) id: d589baaf2f (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ2(プロフ) - らい太郎さん» ありがとうございます!!デュースの誕生日記念ということで結構急ぎで書いたのですが、そう言って貰えて嬉しいです(≧∇≦*) (2020年6月3日 5時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
らい太郎(プロフ) - えっ、めちゃくちゃ好きだった。です。←神作ありがとうございます! (2020年6月3日 5時) (レス) id: 61d99012e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:どぽぽ | 作者ホームページ:どぽぽ  
作成日時:2020年6月3日 5時

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