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『無理』
「やっぱり即答か」
振られたにも関わらず再び先程と同じようにケラケラと声を出し笑い始めた。
……本当、何この人。
あの朔間零はこんな人だったのか。今まで彼を讃えるような言葉は何度も聞いた事があり勝手に期待に似たような感情を持っていたが、予想の斜め上を超えて不思議な人だ。
そして、今度はまたおかしな提案をした。
「じゃあ、１ヶ月だけでもいいからさ、付き合おうぜ」
『それ、俺にメリットがないでしょ』
「そう言わずにさ」
中々諦めそうに無い彼。
鬱陶しい。もういいでしょ。そう言っても彼は俺から離れない。無駄に抵抗しても意味が無く周りからの好奇心の目が集中する。
釘を刺すように彼へ告げた。
『朔間零。俺はそう暇人じゃない。いい加減、俺の手を強く握って逃げないようにするのはやめて』
「やーだ。付き合わねえと離さない」
どこの幼稚園児だ。そして言ってることはまるで幼稚園児なのに力が強いし痛い。
段々と俺たち二人が会話しているという噂が広まっているのか野次馬のような奴らの足音が聞こえてくる。
こんな会話をしていると一般人に聞かれメディアに流されたらどうしようものか。
それは絶対に嫌だ。そう強く考えた俺は仕方なく相手の案に頷くことにした。
『ったく、付き合えばいいんでしょ。だからさっさと手を離して』
「おー、案外早かったな」
『仕事があるから。あんたなんかに関わってる暇はない』
睨みつけるが全く怯まない。
今までで一番厄介なタイプかもしれない。
顔を歪める俺に対して、相手は高らかに笑った。
「ははっ、俺様ちゃんにそんな暴言吐くやつ中々いねえよ」
『だから？あんたがどんな凄い人かも知ってるけど俺が迷惑かけられてるのは変わらない』
「さっすが、薔薇王子。見事に可愛い顔してトゲを刺してくるなぁ」
「薔薇王子」
こいつも知ってるのか。
この学院でよく言われる渾名。由来を聞けば気分を害された。まあ自分で一番自覚しているが。
「あ、おい、逃げるなよ」
『仕事だって言ってるだろ』
手が緩んだ隙に、さっさと早足で逃げるように去った。
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どぽぽ２(プロフ) - 雑草さん» 見返して貰えるなんてありがとうございます嬉しすぎます！！更新不定期なんですけど何卒これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2020年6月16日 6時) (
レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
雑草 - どぽぽ２さん» 初コメ失礼します、この作品とても好きで、何度も見返してしまいました。今のご時世大変だとは思いますが頑張ってください。 (2020年6月16日 5時) (レス) id: 60b2e3bc41 (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ２(プロフ) - ぐうおおおさん» コメントありがとうございます！そんなに作者のことを言って下さるなんて、神ですか？本当に感謝です(*´ω｀人)こっちの作品はそろそろ続編いくかなっていうところなので、続編も読んでくださると嬉しいです！！ (2020年4月11日 15時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
ぐうおおお - 新作も読ませてもらってます、作者さんのかくお話大好きです！！もうファンです笑作者さんのお話凄く面白くてお話2周くらい良みました笑ほんとに好きです！！無理せず頑張ってください！！ (2020年4月11日 13時) (レス) id: de8812076d (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ２(プロフ) - 名無し9625号さん» ありがとうございます(＊´ｖ｀)嬉しすぎて涙出ます！！ (2020年4月9日 7時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
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