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アイドルになったのは、「愛されたかった」
ただ、それだけ。
別に今まで特別不幸な環境でも無かったけど、ただ周りの人に少しでも多く愛してもらいたかった。
ファンの人に愛してもらいたくて、だから適当にユニットに入って少ない人でも俺の事を、愛してもらいたかった。
それなのに、学院で最も美形で荒くれている朔間くんに何故かデッドマンズに勧誘された。
でも、断る理由もないし受け入れた。
朔間くんは、先輩なのによく話しかけてくる人で、いつも俺のことを気にかけていた。
大神くんはそれが少し気に食わない感じだったけど。
『お疲れ様です』
「サンキュ。今度このライブ見に行かね？」
『良いですよ。じゃあ、皆も行こうか』
メンバー仲も喧嘩は多いが仲良く普通の日々を送っていた。
今呼ばれている五奇人という人達とも出会え、一緒に過ごした。
クラスメイトの仁兎くんや守沢くんにも話しかけたりして、一緒にお弁当を食べたりした。
そんな時、下駄箱に折りたたんである一つの紙が入っていた。
『「偽善者」』
…………なにこれ
どうせ、俺のアンチとか害悪ファンの仕業だろう。
そう思って平気に思うようにしていたけれど、どうしてもそのたった小さな言葉は胸の中に残った。
誰かに優しい言葉をかける度、どうせ自分が好かれたいからしているんだろって。
笑顔でいることも、どうせ良い人に見えるようにしているためだろって。
本来ならば良い行動でも、ネガティブに悪い方向にしか考えられなくて。
ファンの前で笑っている自分も、かっこつけている自分も、人によって態度変えるなんて、
『(偽善者じゃない？)』
そう考えるようになると、笑うことも辛くてみんなの前で声をかけることも、歌うことも苦しくて。
みんなに愛されたくてアイドルを始めたはずなのに、愛されるのが怖い。
何もかもを逃げ出したくなった。
『……まあ、こんな感じで外国に逃げたんです。別に、普通の人と同じくらい愛されて育ってきたとは分かっているんですけど、我儘なんです、俺』
何処でもいいから逃げたかった。
その結果、海外に決めた。
留学と言えば学院に戻らなくてもいいから。
でも、まさか戻ってくるなんて。
俺の話を聞いたデッドマンズの皆は黙ったまま。
『こんな理由で海外に行ったなんて幻滅しましたよね。しかも、良い人ぶった偽善者なんて』
「あ？何が問題あるんだよ」
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どぽぽ２(プロフ) - 那生さん» ありがとうございます！！他の作品も応援して下さりありがとうございます^^*これからもよろしくお願いします！！ (2020年1月6日 11時) (
レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
那生 - 完結おめでとうございます!!!すごい面白いかったでござる!!!他の作品も頑張ってください!!応援しているでござる!!! (2020年1月6日 9時) (レス) id: 64fc749647 (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ２(プロフ) - 名無しさん» アリガトウゴザイマス。 (2019年9月5日 21時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - カンケツオメデトウゴザイマス。 (2019年9月5日 21時) (レス) id: 4e31eec717 (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ２(プロフ) - 四面楚歌さん» 面白いと言って貰える作品を作ることができて、嬉しいです！今まで読んでくださりありがとうございました！！！ (2019年9月2日 16時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
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