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ミンホさんにダンスを教えて貰い始めてから、早いもので3週間が経ちそうになっていた。
私はミンホさんにある嬉しいお知らせをするべく、ウキウキでいつもの練習室へ向かった。
『聞いてください!私やっとJYPの基礎ダンスを全部クリアできたんですよ!!ミンホさん……いや、ミンホ大先生のおかげです!!』
『おーおめでとう、 …ていうかさ』
『はい?』
『そろそろさん付けやめない?なんか距離を感じるって言うか…同期なんだからもうちょっと気軽に呼んでよ』
『えー、ミンホ大先生じゃだめですか?』
『それだったらさん付けされた方がマシだな』
『えー…じゃあ例えばなんですか?例えば!』
『あー、それは……まあ…ほら、あるじゃん、色々』
具体例が出てこないのか、やけに目を泳がせながら言葉を濁すミンホ大先生(仮)。
うーん、気軽に、と言われてもなぁ…韓国って上下関係厳しいし、流石に呼び捨てはまずいよね…
年上…他に私に近しい関係の年上と言えば…シユンオンニがいるけど、、
オンニって確か男の人には使わないよね…なんか代わりみたいな呼び方あったよね……
なんだっけ…オンニって呼び方にちょっと似てるよね?オ……
『オッパ』
『…っっえ!?』
『なんです?そんなビックリしちゃって……もしかしてこの呼び方まずかったですか?』
『まずくない…まずくないけど……』
『けど?』
『いや、なんでもない!とにかく今日は寝ろ!!もう遅いだろ!』
『え、いやなんも練習してませんけど?雑談してただけじゃないですか!…ってちょ、背中押さないでくださいよオッパ!乱暴!』
『そのオッパって言うのを辞めろ!』
『なんでですか!?さっきいいって言ってたじゃないですか!』
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作者名:なー | 作成日時:2024年1月14日 23時