上司命令【sho.sakurai】

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昨日は二人で会ったにも関わらず、仕事とプライベートの境目みたいな状況に何だか緊張してしまう








「…えっと、二宮さんはなんか用があって来たんですか？」







なんか喋らなきゃ！と焦った口から出た変な質問に二宮さんは笑顔で答えてくれた







「うん。
正直さ、川崎さんの会社に行くから会えるかなってちょっと期待してたんだけど、
まさか本当に会えるとは思わなかった」







「私も、びっくりしちゃった」







「川崎さんに会えてびっくりしたけど…、その、嬉しかった」








二宮さんの言葉、すっごく嬉しい







嬉しいんだけど、昨日みたいに、川崎さんじゃなくてAちゃんって呼んでほしいな






そんなことを思っちゃう私は何だか欲張りになってきたのだろうか







目の前の二宮さんにドキドキと心を熱くさせてると二宮さんの背後に現れた人影。









聞き慣れた掠れた低い声が響く





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「こんなところで立ち話してんじゃねえよ」





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