一万やるから、ハグさせて【五条悟】

32.心に準備って何よりも大事だけど、基本間に合わない ページ32

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五条「え、Aが僕の家で使うためだよ。



Aのアパートには引っ越しの連絡しておいたし



新しい食器も必要でしょ？



今日から僕の家で一緒に暮らそうね。」




A「な、」





なんて事後報告。



ニ○リに来て食器を選んでるときに違和感を感じて


なんで選んでるのか聞かなかったら、話すつもりなかったんだろうか。




実際にアパートの大家さんに電話したら


すでに引っ越し業者が来ているらしい。



私のプライバシーはないんですか、大家さん。





五条「一緒に住むの、嫌だった？」




青い宝石みたいな目を合わせて首をかしげる。



先生にそんな風に言われて、断れるわけないのに




A「いやでは、ないですけど…


急すぎますよ。色々と、準備が、」



五条「だから今してるじゃん。準備。」






A「そうじゃ、なくって…心のほうの…」






今日一緒にいられるだけで





さ、とるさん過多で、くらくらしそうなのに、







そんなことが口からこぼれる。



先生が大きくため息をついて顔を手のひらで覆った。




五条「・・・ほんと、かわいい。」


A「あ、りがとうございます…？」




五条「…ほら、他にもまだまだ買うものあるからね。


あと、僕にも慣れてもらわないと。」




するっと手を握られて、



手を引かれる。







恥ずかしくて、




ちらっと見えた赤い首が




たまらなく愛おしかった。





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