一万やるから、ハグさせて【五条悟】

31.高いお店は初心者には大変なのです ページ31

*





な、なんでこんなことに



先生の服を買いに来たんじゃないの


服を買いに来るの事態久々なのに、



こんな場所じゃ汚したりしないか不安で落ち着かない。





「…もしかしてお嬢様はこういったお店は初めてでしょうか。」



五条「んー、そうだね。」



「緊張していらっしゃるかもしれません。

もう少し…カジュアル、なお店へ行かれると良いかもしれませんわ。」


五条「なるほど…」





A「え、他のお店、ですか。」


五条「うん、移動しよっか。」



こんなに服を着たのに何も買わずに出ていいんだろうか、


おろおろとしていると、お店のお姉さんと目が合う。



「お客様には楽しんでおしゃれしていただきたいと思っています。

まず、おしゃれする楽しさを知ったうえで、この店がいいと感じられたら

私共の店舗に足を運んでいただければ幸いです。」



A「ありがとうございます、また来ます。」


「心よりお待ちしております」





お辞儀するお姉さんを見ながら、


いつかあんな風にオトナな女性になれたらいいな、と思った。



先生に普段どこで服を買うかと聞かれて


野薔薇ちゃんに電話して聞いた。プライベートなのに答えてくれた。優しい



ショッピングセンターだ…



あ、


あの服かわいい…



五条「よし、この店入ろうか。」


A「え、」




歩きながら見えたショウウィンドウのマネキンを見ていると


ぱっとそんなことを言われる。



五条「サイズは？」

A「Ｓですけど、」

五条「はい、着ておいで。」



着た服は女の子って感じの服で


かわいくてほわほわした気持ちになる


五条「あ、似合ってるね。タグ切ってもらおうか。」



知らない間に靴とかも用意されてて、ぱぱっと先生が会計を済ませる。

A「え、あ、あの、」


五条「プレゼント。受け取っといて。

今日は連れまわすから。」



A「あ、りがとうございます、



え、？」



*

32.心に準備って何よりも大事だけど、基本間に合わない→←30.お金持ちの買い物の仕方ってどんな感じだろう

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す