第１話〜アイリside〜 ページ2
百合「リンク・スタート！」
目を開けると、私が立っていたのは多くのプレイヤーで賑わう広場だった。
ここが、仮想世界……………"ソードアート・オンライン"の世界なんだ！すごい！体の感覚はあるし、周りの景色も現実とそっくり……………。
とりあえず、まずはこのゲームに慣れないとね！慣れるにはモンスターと戦ってみよう、ということで武器屋にレッツゴー！
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
アイリ「うぅ……………。」
いざ武器を持ってフィールドに来てみたものの、やっぱり怖いな……………。
ちらほらモンスターと戦っているプレイヤーはいるものの、みんな慣れてる感じだな〜。もしかして、元ベータテスターなのかな？
アイリ「あ……………。」
あの人の戦い方、すごく綺麗！動きに無駄がなくて、一つ一つがはっきりしてる。いいなぁ。私もあんな風にできたらいいのに……………。
じーっと見ていたら、戦闘が終わってパッとこっちを見た。わぁー、動きだけじゃなくて顔も整ってるんだ……………って、これじゃまるで私ストーカーじゃん！
え？なんか近づいてきてない？も、もしかして見ているのバレた！？
？「お前、初心者だな。」
アイリ「！？」ｺｸﾘ)
なんで分かったのかに驚きつつ、とりあえず無言で頷く。
？「ふーん……………。」
目の前にいる顔の整ったこの少年は、なにかを考え込むように顎に手をあてる。その光景がなんだか様になっていて、思わず見とれてしまう。
？「よし。俺が基本からレクチャーしてやるよ。」
アイリ「いいの？貴方だってレベル上げしたいのに……………。」
？「いいって。だって俺の剣技見て、なにか学ぼうとしたってことだろ？良い心がけだ。」
そう言ってわずかに微笑み、私の頭を撫でる姿はどこかお兄ちゃんに似ていた。
リヒト「俺の名前はリヒト。よろしく。」
アイリ「私の名前はアイリ。よろしく、師匠！」ﾆｺｯ)
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作者名：＊AIRI＊ | 作成日時：2018年6月30日 22時
