オフィスラブ（緑） (ページ30)

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あ｢どういう、こと…｣

渋｢お前と付き合って数年後、この会社を立ち上げるってなって、やっぱりお前と過ごす時間も少なくなって…そりゃあ女と遊んでる思うやんな？いつも帰りが遅かったやろうし、そこには女もおって香水の匂いがついてたかもしらん…｣

渋｢やけど、俺は女と遊んだことなんかなかった。…でも会社が上手くいくかも分からんのに、Aの時間を俺なんかに使わせたくなかった｣

そんなの、なんで今言うの…。

渋｢今言うのはずるいと思う…。やけど、お前とまた付き合いたいねん…｣

私は彼のいつも強気なのに、たまに出るこんな姿に弱いのだ。

手首を掴まれ、壁ドンされているのに、顔はとても切なげで…

あ｢そんなの、…ずるい｣

渋｢…おん。…せやな、ごめん｣

手を引かれ、いつの間にか私は彼の腕の中。

あ｢っ…離れてっ！｣

渋｢嫌や…｣

ギューッと、離れまいとでも言うように、きつく抱きしめる。

こんなにも近くで彼の匂いを嗅いだのは、久しぶりで…

渋｢ほんまに好きやってん…｣

そんなことを言われ、甘えてしまいそうになる。