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大倉くんから先に戻っててください、と言われ、私は先に戻った……
のに、何ですか、この状況。
あ｢離れてください…｣
私は目の前の人に、いきなり会議室に連れ込まれ、壁際に押さえつけられている。
？｢あ？なんでや｣
ギロと睨まれ、私は口を閉ざしてしまう。
あ｢だ、だって…こんなの見られたら｣
？｢別にえぇやんけ。社長と付き合えば、社長夫人になれるで｣
そう、私を連れ込んだ人は渋谷すばるだ。
渋｢ほんま、自分なんなん？｣
あ｢何が、ですか…｣
渋｢敵はおーくらだけやと思ってたのに、あいつまで敵に回りやがって｣
あいつ…？
渋｢亮や、あほ。そうやってすぐ男を誘惑するん？俺がおらへん時とかそうやって男上げてたんとちゃう？｣
あ｢そんなことしたことないっ！｣
相手の口車に乗ってしまい、つい大きな声が出てしまった。
渋｢ま、あん時は俺に尽くしてくれてたもんな…身も心も｣
その言葉に、私は下唇を噛む。
渋｢何やねん、その顔。ほんまのことやん｣
渋｢で、今は誰に身も心も捧げとるん？｣
あ｢…そんなの社長にいう必要、っ｣
途中で彼は私の口を塞いだ。
渋｢ほんま黙れ、｣
突然の事でついていけなかった。唖然としてる私と、不機嫌そうな彼。
渋｢なんで俺がお前手放したと思う？｣
あ｢…他に女ができたから｣
渋｢もし別れた理由がそれじゃないって言ったら？｣
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作者名：きりん | 作成日時：2018年4月7日 20時
