オフィスラブ（緑） (ページ24)

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プルルルルッ

あ｢もしもし？｣

結｢A？体調は大丈夫？｣

あ｢あー…うん！｣

結｢そっか！それならよかった｣

あ｢心配してくれてありがとう｣

結｢ううん、それはいいんだけど…どうかしたの？元気なさそうだけど｣

あ｢え…そうかな｣

結｢うん。…どうしたの？｣

結に言うべきなのだろうか…

結｢もしかして、彼らのこと？｣

結が彼ら、と言うのは…

あの人たちしかいない。

あ｢…うん｣

結｢何を迷ってるの？｣

彼らの3人で迷うのは贅沢だと言われるだろうか。その覚悟で身構えていると…

結｢Aは好きな人を選べばいいんだから…｣

そんな優しい声が聞こえた。

結｢もしその人が亮くんだったとしても、私とか同じ会社の女の人達に遠慮したりしないでね｣

あ｢え？｣

結｢Aなら遠慮しそうだなって思ってたの！｣

……たしかに。もし同期と…、しかも私より綺麗で仕事もできる同期とライバルになったら私は遠慮するだろう。

結には何でも分かるんだなぁ、と思ってると…

結｢…ねぇ、Aが今、一番会いたいって思う人は？この人になら何でも話せるって人は…だれ？｣

そう聞かれた。

でも、そう言われて私の頭に浮かんだ人はいなかった。

あ｢…わから、ない｣

結｢まぁ、そうだろうなとは思ってたの(笑)｣

優しい結だから、笑ってそう言ってくれたけど、私は自分のこんな性格が嫌だった。

結｢まぁ、いろいろ考えながらこれから過ごしてみたら？きっと世界が変わるんじゃないかな｣

結｢Aが選んだ人なら、きっといい人だよ｣

結｢…まぁ、あの3人は全員いい人なんだろうけどね｣

と付け加えた。