オフィスラブ（緑） (ページ3)

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あれから結の錦戸亮トークは終わることなく、1時間ずっと話し続けた。

結｢ふぅ～、おなかいっぱい…｣

あ｢じゃ、帰ろっか｣

結｢うん…｣

2人で、ふらふらしながら帰る帰り道。私は水を飲んで少しスッキリしたけど、結は水を飲まなかったらしい。

あ｢今日はなんか飲みすぎちゃったね｣

結｢うん…ふぁぁ｣

あ｢ちょっと、ここで寝ないでよね！？｣

結｢ん、…わか、てる｣

やばい、これはこのまま寝てしまうパターンだ。

タクシーを呼びたいけど、ここじゃあ来てくれる可能性はかなり低い。

さて、困った。どうしようか。

そんな時、ヘッドライトが私たちを照らした。

プップー

はいはい、邪魔なんでしょ。そう思って、結を掴んで、道の端に避ける。するとその車は私たちの目の前で止まった。

…やばいやつらに目をつけられた？

そう思ったのもつかの間、ウィーンと開いた窓。そこから顔を覗かせたのは…

あ｢社長っ？｣

社長だった。

渋｢やっぱ見たことある顔思うたらお前やったか｣

かっこいいサングラスなんかしちゃって、しかも高級車。どれだけ金持ちなんだ、というね。うちの会社の社長なんだけれど。

渋｢そいつ、松島か？(笑)｣

酔ってる結を見て、笑う社長。すると、急に後ろのドアが開いた。

？｢大丈夫ですかっ、Aさん！｣

…まさか、

あ｢大倉くんっ！？｣

大｢こんなところで会えるなんて思ってなかったですよ～｣

ふわふわと笑う彼に嫌な気はもちろんしない。

あ｢だ、だね。私もだよ｣

渋｢お前、乗るか？｣

あ｢え！いいんですかっ？｣

渋｢おん、こんな所で寝られても…｣

あぁ、社長、あなたはどれだけ社員に優しいんだ。

渋｢…邪魔やん｣

いや、一旦先程のコメントを取り消します。酔った社員に向かって、邪魔って…。