オフィスラブ（緑） (ページ15)

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前回、私が断ったから改めて誘ってみようと思い、大倉くんに声をかける。

あ｢大倉くん！｣

大｢…Aさん？｣

あ｢今日、暇かな？｣

大｢今日っすか？…あー…｣

なにか考え込む様子。やっぱり急すぎかな。

あ｢何かあるならいいから！気にしないで？｣

大｢あっ、ちょっ…｣

呼び止めるような声が聞こえたけど、私は背を向け、部屋から出た。すると、

？｢おい｣

あ｢…なにか｣

渋｢あ？社長に向かってそんな口の利き方してえぇんか？｣

ムニと私の頬を片手で摘み、キスができるくらいの位置に彼の顔があった。

あ｢ちょっ…｣

バタバタと暴れると、すぐに離してくれた。

あ｢…やめてください｣

渋｢付き合ってた頃はこれ以上のことやってたんやし｣

あ｢それは過去の話です｣

また腰に手を回そうとしたから、その手を軽く叩く。

渋｢ふは、手厳しいな｣

笑いながら、私が行く先とは反対の方向に向かう社長。

渋｢あ、俺はまだお前のこと諦めてへんから。…まだ、チャンスはあるやんな｣

不安げにそういうと、彼は背を向けた。