チャージズマ ページ21
『大丈夫です』
トイレから戻る途中、聞き覚えのある声がしてそちらを見れば輪月がいた。
「いいじゃんいいじゃん！俺らと別の店行かない？」
「俺、もっとAちゃんのこと知りたいなぁ！」
『ごめんなさい…友達と来てるので、』
輪月は必死に断ってるみたいだったけど、男二人がしつこいらしくそれ以上強く言えないようだった。
輪月は優しい。優しすぎる。アホな俺にも付き合ってくれるような優しいいい奴。
だからこそ格好の標的なのだろう。それにそれだけじゃなく、容姿もいい。
そりゃ声掛けたくなるわ。気持ちは分かる。
でも、ソイツは大事な奴なんだよ。
大事なクラスメイトなんだよ。
「彼氏いんの？」
『彼氏は…』
上鳴「なんか用すか…彼女に」
声をかければ、俺の存在に気づいた男と輪月。
男は振り返って俺を見て、笑った。
「あんた、もしかしてこの子のこと狙ってたの？」
「無理無理！あんたより俺らの方が絶対スペック高いって！」
「そーそー！まだ見た感じ、あんたは20歳すぎ。俺たちの方が金も、地位もあるって！」
「ヒーロー気取りは恥ずかしいからやめときな？」
ゲラゲラ笑いながら好き勝手言う男にイライラするけど、怒れば相手の思うつぼ。
今までどれだけヴィランと戦ったと思ってる。
生き抜いたと思ってる。
感情や心が乱れれば、命に関わるようなことを俺たちはやっている。
『勝手にディスらないで貰えますか』
そんな冷たい声が聞こえた。そう、それは輪月だった。
「Aちゃん、急にどうしたの？」
「Aちゃんだってアイツより俺らがいいだろ？」
『何言ってるんですか』
『少なくともあなたたちより、彼の方が何倍も魅力的ですけど』
「は、はぁ！？そんなことねぇって！」
「こんな弱っちそうなアホな奴より、俺らの方が強いだろ！」
やっぱりそう思われてんだな。分かっていたけどこうも目の前で言われてしまうと流石に傷つく。
『あなたたちが言う弱っちそうなアホな奴は、バカがつくくらい良い奴なんです。…知らないでしょう？』
『知らないくせに知った気にならないでください』
その言葉には覚えがあって、思わず目を見開いた。
男たちを見れば、唖然としていた。
その隙に輪月は俺の腕を掴んで、歩き出した。
……普通、逆じゃね？
上鳴電気
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きりん(プロフ) - うるさん» コメントありがとうございます！すみません！気付いていませんでした…！！( .. )ご指摘ありがとうございます！訂正しました、確認お願いいたします。これからもよろしくお願いします！ (2021年9月16日 18時) (
レス) id: 449a33bf31 (このIDを非表示/違反報告)
きりん(プロフ) - あのさん» いえいえ！リクエストありがとうございます！はい、了解しました！今月までには番外編をお披露目出来るようにしますので、少々お待ちくださいませ。 (2021年9月16日 18時) (レス) id: 449a33bf31 (このIDを非表示/違反報告)
うる(プロフ) - 作品の更新お疲れ様です！楽しく拝見させて頂いております！指摘、という形になってしまい申し訳ないのですが、尾白くんのヒーロー名が少し間違っていると思われます、、気になさる方もいると思うのでお時間ある時に直された方がいいと思います！更新頑張って下さい！ (2021年9月16日 7時) (レス) id: 74a002b3f3 (このIDを非表示/違反報告)
あの - いいんですか!?ありがとうございます〜ー(*- -)(*_ _)ﾍﾟｺﾘ 出来ればこのお話がよいと思っています！(((語彙力皆無ですいません( ノД`)… (2021年9月16日 6時) (レス) id: ed7f91fcee (このIDを非表示/違反報告)
きりん(プロフ) - あのさん» 更新頑張ります！！リクエストありがとうございます！！初のリクエストで嬉しいです(〃▽〃)どちらの作品の番外編がよろしいでしょうか？ (2021年9月15日 22時) (レス) id: 449a33bf31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりん | 作成日時：2021年9月14日 21時
