出席番号15 ページ9
ﾄﾞﾝｯ…ﾄﾞﾀｯ
何かがぶつかった衝撃とその後の何かが倒れる音に振り返れば、そこには輪月がいた。
『ご、ごめんな…さぃ』
轟「俺の方こそすまない。気付かなかった」
と手を差し出すも、輪月はどうすればいいか分からないようで俺の手を凝視していた。
なるほど。
俺は両手を輪月の脇の下に回して、持ち上げた。
『…ありが、と！』
輪月はニコッと子供らしい笑みを浮かべて、ある一点を見つめていた。
それは俺の左目。
その部分に、輪月の手が伸びていた。
ﾊﾟｼｯ
思わず掴んでしまった。
まずい、泣かせてしまう。
『…』
そう思ったが、輪月は泣かなかった。俺をジーと見つめていた。
『いたい、いたい？』
その言葉に頷くことも首を横に振ることもしなければ、輪月は俺の頭に手を伸ばした。
『いたいの、いたいの…とんでけっー！』
拙い言葉でそう言った。
『とんでっ、た？』
不安げにそう聞かれる。
轟「…あぁ、飛んで行った。ありがとな」
『うん！』
轟「輪月」
『…？』
首を傾げた輪月。なるほど、自分の苗字だと認識できてないのか。
轟「A」
そう言えば、Aはこちらを見て近寄ってきた。
『…おにいちゃ…のなまえは？』
轟「轟焦凍だ」
『…とどー、き…？』
難しいようで、何度も言い直しているが言えてなかった。
轟「焦凍」
『…しょ、…？』
轟「しょーと」
『…しょー、と』
轟「あぁ。しょーと、だ」
『しょーとっ…しょーとっ！』
嬉しそうに何度も俺の名前を呼ぶA。
思わず手が伸びて、白金の髪を撫でる。
『しょーと…！』
轟「あぁ、そうだ」
轟焦凍
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きりん(プロフ) - 嬉しいお言葉ありがとうございます！実はヴィラン側も書いてみたい欲があって…トト曇さんのコメントを見て書く決意がつきました！笑ありがとうございます！初のヴィラン側となりますのでまだ慣れない点があると思いますが、ご了承ください。少々お待ちくださいませ！ (2021年9月15日 22時) (
レス) id: 449a33bf31 (このIDを非表示/違反報告)
トト曇(プロフ) - めっちゃ面白いし可愛いです！！もしよろしければなんですけど、、、小さくなったシリーズの番外編とかでヴィラン側のもみたいです！ (2021年9月15日 19時) (レス) id: ba3d336a59 (このIDを非表示/違反報告)
きりん(プロフ) - ひな吉さん» コメントありがとうございます！私もそこがかなり気に入ってて、そう言って頂けて嬉しい限りです(〃▽〃)前作に引き続きありがとうございます、頑張ります！ (2021年9月12日 23時) (レス) id: 449a33bf31 (このIDを非表示/違反報告)
ひな吉(プロフ) - 瀬呂くんの「おじょーさん」の破壊力えぐいです……前作から応援してます！頑張ってください！ (2021年9月12日 13時) (レス) id: b7d02e5091 (このIDを非表示/違反報告)
きりん(プロフ) - あのさん» コメントありがとうございます！かなり前から幼女バージョン作ってみたい欲が凄くて、ようやく実現出来ました(^^)頑張ります、ありがとうございます！ (2021年9月12日 12時) (レス) id: 449a33bf31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりん | 作成日時：2021年9月11日 2時
