もう一人のクラスメイト【ヒロアカ】 (ページ9)

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出席番号13 ページ9

『瀬呂くん、爆豪くんと仲良いよね？』

瀬呂「んー、まぁそうだけど」

『爆豪くん、かなり怒ってるよね…？』

瀬呂「さっきのことか？」

『うん。』

申し訳なさそうにする輪月だったけど、別に爆豪はそのことにキレているようには見えなかった。もっと他の何かにキレているように思っていたけど。

瀬呂「んー、爆豪ってよく分かんない時あるからなー」

『うん、分かる』

真面目な顔してそんなことを言う輪月に思わず笑いそうになったのを堪えてまた口を開く。

瀬呂「でもまぁ…それにキレてた部分もあるかもしんねぇけど、本質はそこじゃねぇんだよなきっと」

その言葉に輪月は首を傾げた。

まぁ分かりにくいか。俺だって理解するのにどれだけかかったと思ってる。

最初は輪月のことが気になってんのかと思ってたわけ。

でも蓋を開ければ違っていた。

爆豪が輪月に向けるソレは、恋愛なんかの生ぬるいもんじゃなかった。

一種の執着のようなもんだと思った。

ナンバーワンになるという思いが強すぎた故、こんなことになってる。

きっと爆豪は一番のライバルとして意識してるやつが、実は自分のことを同じように思ってくれてないのがムカつくんだろうけど…

でもそれにしちゃ随分、拗れすぎじゃね？

瀬呂範太