もう一人のクラスメイト【ヒロアカ】 (ページ4)

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A組担任ページ4

俺の手には輪月からお土産と言って渡されたキーホルダーがあった。

芦戸「先生！何貰ったんですかー？」

相澤「これだよ、これ」

葉隠「ねこぉ～？」

キーホルダーを見せれば、葉隠たちは首を傾げた。

尾白「相澤先生、猫好きなんですか？」

相澤「そうだが…悪いか？」

尾白「いやっ…そういうわけじゃなくて…」

麗日「先生が猫好きだったの知らなかったんやけど」

八百万「私も知りませんでした。輪月さんは知っていたんですか？」

『え？いや知っていたというか…前に先生が猫のファイル持ってたから好きなのかなって思って！』

そう言って上鳴に呼ばれて、「じゃあ！」とそのまま背を向けた。

その時に思い出したのは一度だけ、たった一度だけ学校に持ってきた猫のファイルだった。

やっぱアイツ、そういうとこあるんだよな。

元々、輪月はそういう類が優れていた。だからこそ日本ではなく、海外の職場体験に行ってもらうことにした。

良いところは伸ばすべき、そう思って海外へ行ってもらったが正解だったようだ。

話によれば向こうで扱かれてきたと聞いていたが、本人はそう思っていないんだろう。

『えっとね、向こうでの思い出は…日本食が恋しくなった！』

こんなことを話しているのだから。

もっと厳しい訓練でもさせるか。

そんなことを思いながら、久しぶりに全員揃った教室を見れば少しだけそんな気持ちも和らいだ気がした。

といっても今までの課題はやらせるつもりだが。

相澤消太