もう一人のクラスメイト【ヒロアカ】 (ページ22)

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出席番号6 ページ22

『あ、尾白くん』

ご飯も食べてお風呂に入って、リビングで皆と話をしてると、いきなり俺の名前を呼ぶ声がした。

振り向けば、そこにいたのは輪月だった。

しかも…

峰田「うひょっ…やべぇ、やべぇぞっ」

上鳴「何だよ、峰田…今俺、ゲーム…」

『…え、なに？』

二人は輪月を凝視していた。

そりゃそうだ、だって…

爆豪「気色悪ぃ格好すんなや」

『え、なんかごめん。でもすぐに戻るし…』

瀬呂「輪月、耳郎から怒られるよ」

『えっ、響香ちゃんから？それは困る…！』

慌てる輪月だけど、

『…てか何で私、響香ちゃんから怒られんの？』

その原因は分かっていないようだった。

瀬呂「それは自分で考えてみな？」

何故か優しく笑う瀬呂に、輪月は余計に首を傾げた。

『…瀬呂くん意地悪だね』

瀬呂「んなことねぇよ」

そして笑う瀬呂をジト目で見上げる輪月。

見てるこっちはなんかカップル見てるみたいで恥ずかしくなるからやめてほしい。

そう、それに格好が格好なのだ。

風呂上がりなのだろうが、まだ髪も乾かしておらずいつもと違う雰囲気で、なおかつズボンを履いてるのか分からない丈のTシャツ。

そりゃ峰田と上鳴が食い入るように見るに決まってる。本人は気付いてないみたいだけど。

俺らだって同じクラスメイトとはいえ、健全な男子高校生なんだし、もっと気をつけた方がいいと思うけど…

分かってくれ。というか気付いてくれ。

それか早く女子が来てくれ。

そんな時、声が聞こえた。

耳郎「Aー？どこいんの？ドライヤー終わったよー」

『あ、そうだ。尾白くんと常闇くんに用事があったんだ』

と耳郎の声を聞いて思い出したかのようにそう言って近づいてきた。

…マイペースすぎる。

尾白猿尾