昔の記憶 ページ28
今振り返れば、無個性ながらに小学生の頃は友だちに囲まれて楽しく過ごしていた。
だけど私の人生が大きく変わったのは、中学生の頃。
中学受験をして無事に合格出来たため、皆とは別の少し遠くの中学校へ入学することが決まった。先生から聞いた話では、私の小学校からその中学校へ入学したのは私含めて二人だったという。
名前も教えてもらったのだが、如何せん小学校は人数の多いマンモス学校で、私はクラスの人としか仲良くなかったため、その人のことを知らずにいたし、名前もすぐに忘れてしまっていた。
入学初日。
？「隣だね、よろしく」
声をかけられたこの人が…
？「俺の名前は杉針 零。よろしくね」
『うん、私は小鳥遊Aです。よろしくね』
それから隣の席ということもあって、よく話す仲となった。
そしてある時、過去の話をしている流れで小学校の話になった。
『零くんって、どこの小学校だったの？』
零「Aと同じだよ」
『え…そうだったの？あ、この学校に入学したの私ともう一人って聞いてたけど、それ零くんのことだったんだね』
零「うん」
『まぁ人数多かったし、お互いのこと知らなくて当然だよね！』
零「…俺はAのことずっと前から知ってたよ」
『…え。あ、そ…そうだったんだ』
初めての零くんのその顔と低い言葉に、私は固まってしまった。
零「うん」
冷え込んだ笑みを浮かべる零くんは何を考えているか分からなかった。
私の人生が大きく変わったのは中学生の頃だと思っていたけれど、思い返せばこの日からだった。
地獄のような日々が、始まったのは。
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きりん(プロフ) - まーぶりんさん» とても嬉しいです(><)ありがとうございます、頑張ります！！ (2021年8月22日 23時) (
レス) id: 449a33bf31 (このIDを非表示/違反報告)
まーぶりん(プロフ) - すっごく好みな作品です！続き楽しみにしています！更新頑張ってください(´・A・`) (2021年8月22日 21時) (レス) id: 045921842f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりん | 作成日時：2021年8月21日 19時
