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そう。バレンタインの日、私は友達にも作ってあげにいっていた。もちろんすばるくんちにも行ったんだけど会えなくて…
とぼとぼ帰ってたら、
安「あれ、Aちゃんや。もしかして渋やんち?」
『うん。でもいなかったから帰るとこ』
錦「すばるくん、今日、村上くんとレコーディングで籠りっきりやもん」
村上くんに付きっきりやったら、今日は帰られへんなぁと言って笑う。いや、村上さんに失礼でしょ。
『あ、これ作ったの…もし良かったら食べて?』
安「え!ほんま??ありがとぉ!」
錦「うっしゃ。すばるくんに自慢しとこ」
『いやいや』
安「…渡さへんの?」
『え?…うーん』
錦「あの人きっと喜ぶで」
『でも直接渡したかったから、今度会った時に渡すよ』
安「…ほんま?」
『うん!』
錦「ふ、すばるくんめっちゃ幸せやん」
的なことがあったの。まさか2人が言ってしまったとは…。
「俺には市販のチョコで、あいつらには手作り?」
「どっちの方が好きなん?」
って、そりゃあすばるくんに決まってるじゃん。分かってるくせに聞いてくるとこ、ほんとずるい。
『すばるくんだよ』
「んなら、渡すなや」
『だ、だって…会ったんだもん』
「結局俺は市販のやつしか食われへんし?彼女の手作りチョコさえも食われへんの?」
『いや、その…』
「手作り貰うまで返さへんから」
ムスとした顔でそう言った。
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作者名:きりん | 作成日時:2018年3月14日 14時