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『…んー。今日さぁ、ホワイトデーじゃん？』
そう言うと、特に反応もせず
｢あ、そやったな…。俺なんも買ってきてへんわ〜｣
知ってるよ。だって何も持ってないじゃん。
｢Aは何が欲しいん？｣
今度買ってきたるから、そう優しく言ってくれる亮ちゃんだけど、私だって食い下がらないんだからね。
『今がいい』
｢えー…俺疲れてるもん｣
決して、嫌だと言わないところも亮ちゃんのいいところ。
でもさすがの私も、好きな人が疲れてるのに、わざわざ買いに行かせないよ。
だから──
あの時、亮ちゃんは私をドキドキさせた。
だから私も亮ちゃんをドキドキさせたっていいよね。
『…私、亮ちゃんが欲しい』
そのあとの反応と言ったら…
｢は、はぁっ！？おま、何言ってるんか分かっとるんっ？////｣
顔が真っ赤な亮ちゃん。照れてるってことはよーく分かった。
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作者名：きりん | 作成日時：2018年3月14日 14時
