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お返しはモノじゃなくて(丸山) ページ8

[ねぇ、丸山くんにチョコあげた?]

[あげようとしたんだけど、好きな子からしか貰わないって断られちゃったんだよね〜]

[え!ほんと?やっぱり彼女がいるって噂本当だったのかな?]

[まぁ、優しいし面白いし…彼女さんも完璧なんだろうなぁ]

[ま、諦めろってことよね]

バレンタインから数日後。そんな会話ばかりだった。

私が浮かれてるかって?そりゃあ、浮かれてたよ!!!

でも、よく考えてみれば先輩は酔っていた。先輩は酔ってしまうと、その間にしたことは忘れてしまうという特技を持っているらしい。

告白されたのだって、嘘だと思う。

だって、あれから1ヶ月経った今日まで丸山さんとは、仕事では必要最小限、プライベートでは当たり前なんだけど関わりなし。

絶対、あれは誰かにやらされたことを私に言い出せないのか、それとも間違えて言ってしまったとか?私のことを彼女だと思って。

それもそれで傷つくなぁ。

なんて思いながら、帰る準備をする。

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作者名:きりん | 作成日時:2018年3月14日 14時

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