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冨岡side
Aが消えてから、俺たちは攻撃を仕掛け続けた。
だが鬼舞辻はそれでもなお、生きることに執着していた。
俺と宇髄は片腕を、不死川は指二三本を、悲鳴嶼さんは片足を、甘露寺はもう既に倒れていて、伊黒は顔に酷い切り傷があって視界は見えていないだろう。
柱はもう、動けなかった。
炭治郎は一人、鬼舞辻を仕留めるため日輪刀を突き刺していた。しかし押し負けそうだった。
アイツは、アイツだけは守ると誓ったのに。
「義勇さん…！」
炭治郎の後ろから覆い被さるように日輪刀を掴めば、刃が赤く染まった。
これが
やはり効くのだろう。大きな声を出して膨れ上がり、大きな赤子のようになって逃げようとするが無理なようだった。
炭治郎が取り込まれようとしたため、俺はぎりぎり片腕で抱いて、後ろに引いた。
その隙に赤子に扮した鬼舞辻は、逃げようと日陰に向かっていた。
クソ、殺せたと思っていたのに。
「落とせ！！！！」
お館様のご子息である輝利哉様の言葉が聞こえて、隊員たちは逃げようとする鬼舞辻を足止めしていた。
悲鳴嶼さんは隊員と共に自身の武器を使って、不死川と伊黒は攻撃を仕掛けていた。
まだやれる！しっかりしろ！最期まで水柱として恥じぬ戦いを！
身を奮い立たせた。
ふと隣を見れば、炭治郎が立っていた。
「「水の呼吸」」
「陸の型 ねじれ渦」
「参の型 流流舞い」
力を振り絞った。
だが、その赤子の致命傷にはなっていないようだった。
「クソッ…」
だがその時、強い風が吹いた。
「チッ…何だこれっ！！！！」
「何これぇぇぇ！！！？」
砂吹雪舞う中、いないはずのアイツの声が聞こえた。
『大丈夫』
その言葉はおそらく周りにいた奴らにも聞こえたはずだ。
皆が一斉に攻撃を仕掛けた。
ｷﾞｬｱｱｱｱｱｱ!!!!!!!
激しい断末魔のようなものが聞こえたと同時に、太陽の眩い光が辺りを照らした。
すると赤子は、塵のように消え去った。
「…はぁっ、はぁっ」
ホッと息をついて見上げれば、憎たらしいほど雲ひとつない空が広がっていた。
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楓(プロフ) - めっちゃ泣きました(´；ω；`)とっても面白かったです!!推しがぁぁぁぁってなりました笑これからも頑張ってください‼︎ (2021年12月8日 21時) (
レス) @page50 id: ef9e4cc349 (このIDを非表示/違反報告)
きりん(プロフ) - 萩さん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！これからも頑張ります。 (2021年8月29日 22時) (レス) id: 449a33bf31 (このIDを非表示/違反報告)
萩 - とても面白かったです！これからも頑張ってください！ (2021年8月29日 6時) (レス) id: 208e44543f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりん | 作成日時：2021年7月18日 20時
