139 ページ40
あなたside
外に出れたが、やはり変わらず大雨だった。
このままだと作戦が実行できない。
既に炭治郎くんたちが鬼舞辻と戦っていた。
『っ』
私は死にたくないと思っていた。私の事なんてなんにも知らない人たちが、私が命懸けで作り上げた世界で、私がいないのにのうのうと生きている姿を想像すると憎たらしかった。
彼らがこれから当たり前のように過ごす毎日は、私が生きたいと願ったものだから。
だけど、鬼殺隊と出会って、私の考えがどれだけ惨めだったか分かった。
誰かに同じ気持ちをしてほしくない、という少数派の気持ちは、きっと誰かに受け継がれていく。
誰かのために命を懸けるなんて、そんなことしたくないと思っていた。なのに
鬼の頸は切れないし、日輪刀も使えない。
だけど、しのぶちゃんや煉獄さん、時透くん、玄弥くんのように誰かのために、命をかけたいと思ったの。
だから、
『後は、任せるね。』
そう言えば、皆は少し焦った顔をした。
最後の力を振り絞って微笑めば、彼らは下唇を噛んだ。
ねぇ、想いを託してもいいかな。
174人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
楓(プロフ) - めっちゃ泣きました(´;ω;`)とっても面白かったです!!推しがぁぁぁぁってなりました笑これからも頑張ってください‼︎ (2021年12月8日 21時) (レス) @page50 id: ef9e4cc349 (このIDを非表示/違反報告)
きりん(プロフ) - 萩さん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!これからも頑張ります。 (2021年8月29日 22時) (レス) id: 449a33bf31 (このIDを非表示/違反報告)
萩 - とても面白かったです!これからも頑張ってください! (2021年8月29日 6時) (レス) id: 208e44543f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きりん | 作成日時:2021年7月18日 20時