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胡蝶side
「何故お前は出ないんだ、ちゃんと戦ったのか」
『…すみません』
「てめぇ、刀鍛冶と一緒に逃げてたんじゃねぇだろうなァ」
伊黒さんと不死川さんにそう言われて、Aさんはただ申し訳なさそうにしているだけだった。
言い返せばいいのに、と思ってしまう。
だって、Aさんが人を置いて逃げるような人じゃないと分かっているから。
「Aさんの怪我を見れば一目瞭然でしょう。肋骨は折れて、お腹は刺されて、身体中傷だらけじゃないですか」
『しのぶちゃん、大丈夫だよ。私がきちんと目に見えるような結果を残してないから悪いの』
そうやってまた自分を責めるAさんに、声をかけようとすれば…
「「そんなことない・わ！」」
息ぴったりだった時透くんと甘露寺さんに私たちは驚いた。そしてそのまま話し始めた。
「Aちゃんは私が攻撃を受けて気を失っている間も、一人で私や炭治郎くんたちを守ってくれていたでしょう？Aちゃんが私のことを、希望の光だと言ってくれて嬉しかったの。私の居場所は鬼殺隊だって改めて思ったのよ」
「甘露寺さんの言う通り。Aがサポートするって言ってくれた時、柄にもなく安心したよ。あぁ、この人なら任せられるって。それに日輪刀使ったことないのに背を向けずに刀鍛冶の人を守る姿、ちゃんと見てたよ」
甘露寺さんと時透くんの言葉に、Aさんは驚いているようだった。
「Aちゃんは目に見える結果を残していないとか言うけれど…。そんなことないわ」
「その結果をちゃんと見えてる人もいる。誰かさんにいじめられるようなら、僕らが証人になるよ」
挑発するような時透くんの言葉に、不死川さんのこめかみがピキリと動いた。
「うむ！やるな、時透少年！」
「
俯いたAさんにハンカチを渡せば、彼女は小さく呟いた。
『…世の中って残酷』
その言葉の意味は何だろうと思った。
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楓(プロフ) - めっちゃ泣きました(´；ω；`)とっても面白かったです!!推しがぁぁぁぁってなりました笑これからも頑張ってください‼︎ (2021年12月8日 21時) (
レス) @page50 id: ef9e4cc349 (このIDを非表示/違反報告)
きりん(プロフ) - 萩さん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！これからも頑張ります。 (2021年8月29日 22時) (レス) id: 449a33bf31 (このIDを非表示/違反報告)
萩 - とても面白かったです！これからも頑張ってください！ (2021年8月29日 6時) (レス) id: 208e44543f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりん | 作成日時：2021年7月18日 20時
