たんぽぽみたいな人【我妻善逸】

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数学科研究室に連れてこられた。






不「お前はこれをプリントして、ホッチキスで止めてくれ」





『…雑用ですか？』





不「あァ？なんか言ったか？」






思わず出てしまった文句に、すかさず返ってきた言葉と睨みに私は黙って首を振った。






すると何故か小さく笑った不死川先生に、私は驚いた。





私、何かおかしいことしたかな？





そんなことを思いながら、プリントを一枚手に取った。






不「後で何か奢ってやるから、それでいいだろ」






ぶっきらぼうに言った不死川先生の言葉に、私は嬉しくなった。





何を奢ってもらおうか、そんなことを考えながら不死川先生を見れば、彼は真剣な顔付きで印刷するであろうプリントを確認していた。





なるほど、これはモテるな。





落として上げる方式か。これでどれだけの女の子を落としてきたのだろうか。





なんて、きっとこの人からすれば落とすも何もないんだろう。





これがこの人にとって普通の行動だろう。顔が怖いせいで、行動とこギャップが生じた時に女の子は落ちてしまうのだろう。






不「じゃあ頼むぞ。」






そう言って、不死川先生は出て行った。

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