たんぽぽみたいな人【我妻善逸】

#23 ページ23

何故か宇髄先生は居座り続けて、なんと不死川先生が買ってきてくれた物が袋を漁っていた。






宇「俺はこれにするわ」





『え、私が先に選ぶ感じじゃないんですか？』





宇「はぁ？お前、変なとこド派手だな！」






笑いながらそんなことを言われた。果たしてド派手、とはどんな意味なんだろう。





でもその意味を聞く気にはならなかった。





何故ならこの先生はある時、芸術は爆発だと言って美術室をダイナマイトで破壊した過去がある。





そんな先生にド派手とは何かと聞いても、爆発だとか何だとか言ってまたダイナマイトとか使われて破壊されたらたまったもんじゃない。





こんな先生が何故、生徒の中でとても人気があるのか分からなかった。まぁ、イケメンだからというのが一番の大きな理由だろう。






宇「お前、肉まんにすんのか？女子は選ばねぇだろ、普通！」






めっちゃ馬鹿にしてくる。






『別に、肉まん好きな女子はたくさんいますよ』





宇「いや別に否定はしてねぇよ！でも普通男の前で選ぶか？」






めっちゃ笑うじゃん、この人。






『何ですか、宇髄先生は彼女さんには肉まんを食べて欲しくない系彼氏ですか』






肉まんを頬張りながらそう聞けば、






宇「いいや、俺は好きだぜ？Aみたいな女」






思わず固まりかけた思考を無理矢理動かした。





いやでも、さっきのはこの人の言い方が悪い。





普通、そんな簡単に好きって言う？それに、私は仮にも学生。そんな相手に向かって女の子、ではなく女と言うあたり…





この人はモテると思った。






不「宇髄、後で話がある」





宇「んー？…今じゃ、駄目なのかよ？」






ニィと笑いながら宇髄先生は不死川先生に言った。





さっきから思ってたけど、大人の会話ってついていけない。

#24→←#22

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す