Valentine's Day (ページ3)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:3,716 hit

．ページ3

｢俺のこと、ちょっとでも視界の端にでも入れてくれへんかな｣

緊張しているのか、声が小さい横山先輩。

『せん、ぱい…』

｢って、いきなりこんなこと言うてきもいよな！ごめん！忘れてくれてえぇから！｣

『あの……好きです』

｢よなぁ。ごめんな、気にせんで……って、えぇ！！？｣

いきなりあわあわし出す横山先輩。

『私も、好きです』

｢へっ？？…嘘やん！！｣

『嘘言うように見えますか？』

｢いや、見えへんけど！｣

やば、はっず…と顔を赤らめて手で顔を隠す。

｢はぁ～///｣

かっこいいと思っていた先輩は、結構可愛い一面もあって……私はまた惚れ直した。

でもかっこよくて、優しい彼だから、バレンタインはたくさんの人から貰うだろうなぁ、って考えると、胸がもやもやした。だから

『先輩、私以外の人からチョコもらったら嫌ですからね』

そう伝えると、

｢っっ///…いつからそんなこと言えるようになったん、｣

少し照れ、そのあと困惑したように私を見る。

｢もー、俺…結構我慢してんねん｣

分かってぇやぁ…ってそんな声が聞こえて、私は彼に抱きしめられた。

［そんなに可愛いことばっか言わんといて。結構我慢の限界なんやけど…、］