Valentine's Day (ページ2)

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｢みんなバレンタインが近くなって浮かれとんな(笑)｣

『…ふふ、ですね』

｢Aはさ、誰かにやるん？バレンタイン｣

これは、ただいち後輩に聞いてるんだよね。

『まだ迷い中なんです…』

｢へぇー、それまたなんで？｣

『…作りたいんですけど、』

｢けど？｣

『その、…迷惑に思わないかなって』

本人に確認するのは間違っているだろうか。でもどうせ横山先輩は気づいてないだろうし…

｢…ふぅん｣

と反応が薄い横山先輩。

あぁ、やっぱり迷惑だよね…

｢それ、俺やったら迷惑なんて思わへんけどな｣

と、私の目をまっすぐ見ながら言う。

『え…よこ、やま先輩…？』

｢第一、俺以外の男にチョコ渡すなんて俺が許さへんし｣

なんて言って、顔を横に背けた。チラリと彼の顔を盗み見ると、普段真っ白な顔が真っ赤に染まっていた。しかも、耳まで。

｢俺さ、…Aのこと好きやねん//｣

『へ…』