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あなたside
そのまま蝶屋敷に帰っていれば、途中である人たちに出会った。
『悲鳴嶼様!無一郎くん!』
二人で歩いていた姿はとても仲が良さそうで、まるで兄弟…というより、親子のようだった。
岩「これはAか…久しぶりだな」
霞「どうしたの?」
『お久しぶりです。特に用事はないんだけど…』
と話していくうちに何故か彼らは私のことを蝶屋敷まで送ってくださることになった。
申し訳ないが、断ることも出来ずに甘えることにした。その中で話のネタのひとつとして、先程のことを話せば、今まで特に話すことがなかった無一郎くんが口をはさんだ。
霞「それ、Aを襲った奴でしょ」
その言葉に私は目を見開いた。無一郎くんは体質のせいで記憶保持が難しいとされていた。
それなのに何故覚えているのだろう…と思ったが、彼は眉間に皺を寄せ、怖い顔をしていた。
霞「また襲われにでも行くつもり?」
『ち、違うよっ…』
岩「襲われたとは何事か」
『悲鳴嶼様っ、襲われたというか…』
チラと見ても無一郎くんは何も助けてくれなさそうだった。
霞「やめなよ。家行くの」
『でも、奏多が困ってると思うの…』
霞「そんな安易な考えで行って、また襲われたいの?」
『そんなわけ、』
岩「A。時透は君のことを心配しておるのだ。理解してやってくれ」
『悲鳴嶼様…』
確かに。今思えば、奏多には一度襲われそうになったことがある。随分前の話で忘れていたが、あの時はかなり危なかった。無一郎くんがいなければ…と考えただけで今更ながら悪寒がした。
『分かりました。次会う時に断るね』
そう言えば、無一郎くんは小さく頷いた。
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令花 - 冨岡さんめっちゃかっこいい (8月3日 15時) (レス) @page50 id: 9fc0619dbf (このIDを非表示/違反報告)
美咲 - 早く続きが見たいです!よろしくお願いします! (2022年3月4日 15時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
琴音 - めっちゃくっちゃ、キュンキュンしました!ありがとうございました🙇 (2022年3月4日 14時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
りん∞(プロフ) - ラテPさん» 頑張ります!ありがとうございますヽ(*^^*)ノ (2021年5月9日 21時) (レス) id: 449a33bf31 (このIDを非表示/違反報告)
ラテP(プロフ) - もちろん\(^o^)/この作品も、更新したごとに、見たいと思います 更新頑張ってください (2021年5月3日 16時) (レス) id: f555ccc325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きりん | 作成日時:2021年4月28日 3時