一般人が柱に守られる！？ 拾

限界越す ページ13

竈門炭治郎side




誰も動けなくなってしまった。やばい、Aさんを連れて逃げられる。そう思ったけど、体が動かなかった。



動け動け、俺の体。動け！！！



無惨はゆっくりAさんの元へ向かう。Aさんも傷を負っていて攻撃を仕掛けるどころか、逃げられなさそうだった。



クソ！動け！！！



風「なんだっ、あれは…！」



声がした方を見れば、Aさんは膨れ上がった無惨に取り込まれかけていた。



炭「Aさんっ！！」



動けぇッ！！！！



力を振り絞り、足を踏み出せば動いたそれに力を込めたままAさんの元へ向かった。



もう既にAさんは取り込まれてしまっていて、引き戻すことが出来なかった。冨岡さんもいたが、何も出来ずに立ちすくんでしまった。



その時、



ﾊﾟｧｯ



眩い光が辺りを照らした。目を凝らしてそこを見れば、Aさんを取り込んだそれはチリチリに散っていく。



水「畳み掛けるぞ！」



炭「はい！ヒノカミ神楽 烈日紅鏡！」



水「水の呼吸 陸ノ型 ねじれ渦」



やはりはらはらと散っていく。



炭「刀を持てる人！！！今がチャンスだ！！！！無惨に攻撃すれば勝てるかもしれないっ！」



そう大声で喉が潰れるくらい叫べば、もう限界だというのにみんな立ち上がった。

攻撃→←頬のチリつき

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