十人目の柱となった巫女。 (ページ39)

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あなたside

禰豆子ちゃんと共に、どうするか悩んでいれば、何かを思いついたかのように禰豆子ちゃんは炭治郎くんに頭突きをした。

「むむーっ！」

おでこから血を流して、涙を流した禰豆子ちゃん。噂には聞いていたが、炭治郎くんは石頭だというが、これは中々ではないだろうか。

すると、禰豆子ちゃんは急に燃え出して、そのまま炭治郎くんに燃え移った。

『え、えっ、だ、大丈夫っ！？』

慌ててどうにかしようとしたけど、禰豆子ちゃんの血をまずどうにかしようと手当てをしていれば…

「あああああ！！！」

大きな声を出して目覚めた炭治郎くん。

その大きな声に驚いたのは私だけじゃなく、禰豆子ちゃんもだったよう。

「禰豆子！！Aさん！大丈夫ですか…」

そういうなり、自身の腕に付いていた縄に気付いたのか、クンクンと匂いを嗅いでいた。

『炭治郎くん？善逸くんと伊之助くんと煉獄さんが…』

そう言えば、炭治郎くんは悩むことなく口を開いた。

「禰豆子、頼む。縄を燃やしてくれ！」

え、何を言ってるの。そう思ったけど、止める暇なく、禰豆子ちゃんは火を放った。

が、それは良かったようで何事もなく険しい顔をしていた煉獄さんたちはすやすやと眠りについた。