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あなたside




「おはよう、A」




『おはようございます。本日はどうされましたか?』




「Aには杏寿郎と同じ任務に行ってもらおうかと思ってね」




『…煉獄さんと、同じ』




「あぁ。行ってくれるかい?」




『はい』





朝からお館様の所へ行けば、そんなことを言われた。




思わずため息をつく。




何だか申し訳ない。煉獄さんに迷惑をかけてしまいそうで…。




お館様からつけられた鎹鴉から、任務についての内容を聞いた。




列車に乗客をさらう鬼がいるという。




何それ、怖すぎない?




行かない、なんて選択肢はないが、どこか憂鬱な気持ちで下を向いて歩く。




すると、風がザッと吹いた。




空を見上げれば、どんよりとどこか嫌な気配があった。

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作者名:きりん | 作成日時:2021年4月5日 3時

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