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あなたside
『助けていただきありがとうございました』
「…やっぱり君、柱に向いてないよ」
その言葉が胸に刺さるけど、事実なのだから受け止める。
『分かってます』
「ならお館様に辞めますって言えば?」
『…』
棘しかないその言葉にもう太刀打ち出来なくて、口を閉じた。
「…まぁ、どっちでもいいけど」
そう言ってスタスタ歩き出した。
『待ってくださいっ』
「…何」
『お名前は…』
「…時透無一郎」
『時透さん』
「…君、歳上でしょ。さんとか気持ち悪いんだけど」
『でも…』
「…僕は認めてないけど、柱なんでしょ」
『…はい』
「お館様が任命してくれたんでしょ。死ぬまで任務に全うする…それがお館様に出来る唯一のことだと思うけど」
その言葉に私は目を見開いた。確かにそうだ。お館様に恥はかかせたくない。
『時透くん、ありがとう』
そういえば、彼はジッと私を見つめてすぐに歩き出した。
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作者名:きりん | 作成日時:2021年4月5日 3時