検索窓
今日:8 hit、昨日:2 hit、合計:97,931 hit

32 ページ33

あなたside




『助けていただきありがとうございました』




「…やっぱり君、柱に向いてないよ」





その言葉が胸に刺さるけど、事実なのだから受け止める。





『分かってます』




「ならお館様に辞めますって言えば?」




『…』





棘しかないその言葉にもう太刀打ち出来なくて、口を閉じた。





「…まぁ、どっちでもいいけど」





そう言ってスタスタ歩き出した。





『待ってくださいっ』




「…何」




『お名前は…』




「…時透無一郎」




『時透さん』




「…君、歳上でしょ。さんとか気持ち悪いんだけど」




『でも…』




「…僕は認めてないけど、柱なんでしょ」




『…はい』




「お館様が任命してくれたんでしょ。死ぬまで任務に全うする…それがお館様に出来る唯一のことだと思うけど」





その言葉に私は目を見開いた。確かにそうだ。お館様に恥はかかせたくない。





『時透くん、ありがとう』





そういえば、彼はジッと私を見つめてすぐに歩き出した。

33→←31



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (55 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
175人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 天気の子
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:きりん | 作成日時:2021年4月5日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。