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あなたside
コンコン
…
…
…
またか。柱の人は皆、無視するのがお決まりなのかな。
また出直そうとした時、白蛇が見えた。
珍しい。なんて思って、近づこうとすれば…
「…何の用だ」
『!』
び、…っくりした。まさか人がいるなんて思わないじゃないか。
『え、っと…柱になりました、
「…俺は認めない」
ハッと思い出した。そういえば彼は断固として私が柱になることを認めていなかった人だ。
でも彼の言うことは事実だ。私が柱になったところで、自分の身さえ守れないのに他の人をどう守るのか。
『…その蛇は』
「喋るな、俺がいいと言うまで喋るな」
…何この人。凄い上から目線だし、圧が凄い。この人に好かれる人なんているのかな。
『…挨拶をしようと思って来ただけですので、これで失礼します』
そう言ってお辞儀をして離れた。
流石に引き止めるかと思ったが、そんなことはなく、振り返れば意外にもまだそこに彼はいた。
「早く帰れ」
『分かっています!』
ついムキになってそう言ってしまったが、大丈夫だろうか。嫌われてそう。
「あの女、意味が分からん」
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作者名:きりん | 作成日時:2021年4月5日 3時