一般人が柱に守られる！？ 漆

成長 ページ46

あなたside




その後ちゃんと着物を着直して、縁側に座った。



炭「Aさん、ほんとに強くなってます！」



『ありがとう』



嬉しいなぁ。まぁ炭治郎くんがかなり手加減してくれていることはちゃんと理解しているけど、そう言ってくれると嬉しくなるものだ。



でもこの着物、確かに手合わせする時には少し不利だな。なんて思っていれば、



蟲「Aさん、前よりも体の使い方が上手くなってきましたね」



『しのぶ様！ありがとうございます！』



その言葉に嬉しくてそう言えば、しのぶ様はまた口を開いた。



蟲「稽古用に隠の方にお洋服作ってもらいますか？」



『え？』



蟲「流石に手合わせも着物ではやりにくいでしょう？」



『そう、ですけど…』



そんなこと出来るのだろうか。だって私は鬼殺隊ではない。隠の方はそんな私に作ってくれるのだろうか。



そんなことを思っていれば、



蟲「Aさんが木刀に興味を持ち、日々稽古をしているとお館様に申したのです。それならば隊服と同じ生地で稽古用のお洋服をつくってあげなさいと言われました。お礼は私ではなく、お館様に仰ってください」



しのぶ様はニコニコとそう言ってくださった。



『ありがとうございますっ！』



私は嬉しくてそう言った。

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