剣の才 ページ42
時透無一郎side
構えるAは先程とは雰囲気が違う。
運動神経も要領も悪いと思っていたらそれは少し違っていたようで、目の前で木刀を構えるAは今まで言われたことを全て意識しているようだった。
ふと縁側を見れば胡蝶さんとその継子、そしていつの間に居たのだろうか、炭治郎たちもいた。
どれだけ手加減してあげようかと考えていれば、Aはそのまま勢いよく走ってきた。
こんなんじゃすぐに殺されるよ、そう思って避けようとすれば気づけば目の前に木刀があった。
霞「…!」
もちろんそれは受け止めきれたけど、何が起こったか分からなかった。
Aは自身が振りかぶった木刀を止めた僕の木刀を見ながら、悔しそうな顔をする。
僕はAの木刀を避けながら、直ぐに空いている横腹に向かって木刀を振った。
このまま行けばAの体に僕の木刀がぶつかると思い、速度を緩めようとすれば…
カンッ!!!
音は軽かったものの、僕の少しだけ速度を落とした木刀はAの木刀で止められていた。
少し焦ってしまった。この焦りはAが僕の木刀を止めたからじゃない。
この焦りは………そうだ、
『…』
彼女には剣の才があると実感したから。
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廣岡唯 - 柱なら誰でも良いぞ唯より (11月16日 11時) (レス) @page1 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
琴音 - めっちゃくっちゃ、キュンキュンしました!ありがとうございました🙇 (2022年3月4日 14時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
るんるん(プロフ) - 煉獄さん!!! (2021年3月14日 20時) (レス) id: 45177c3439 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - 煉獄さんがいいです! (2021年3月12日 6時) (レス) id: 523d2b4d3b (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - 煉獄様!!! (2021年3月11日 21時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きりん | 作成日時:2021年3月7日 11時