年相応 ページ37
あなたside
『む、む…無一郎くん?』
転けようとした私をグイと引っ張って助けてくれた無一郎くんだけど、そのまま抱きしめたまま。
霞「僕やだよ」
『な、なにが?』
霞「Aがどこかに行っちゃいそう」
『え?何言ってるの』
まさか無一郎くんがそんなこと言うなんて思わなくて、つい笑ってしまえばギロと睨まれ萎縮してしまう。
『私はどこにも行かないよ』
縁側に座る無一郎くんと、その前に立つ私。無一郎くんが私の腰に抱きついたままで離れないから私もそのまま彼の頭を撫でる。
お兄さんのようだと思っていたけれど、よく考えれば彼の年齢的には弟だ。まだ彼は十四歳。私が無理をさせてしまったのだろう。
『ごめんね』
霞「なんで謝るの」
『…ううん、何となく』ナデナデ
霞「なんで?どこかに行っちゃうの?」
『え?行かないよ』
霞「じゃあなんで謝ったの」
『…無一郎くんのことお兄さんとか勝手に思ってたけど、やっぱり年相応なんだなぁて思ったの』
そんな私の言葉に彼はムッとした。
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廣岡唯 - 柱なら誰でも良いぞ唯より (11月16日 11時) (レス) @page1 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
琴音 - めっちゃくっちゃ、キュンキュンしました!ありがとうございました🙇 (2022年3月4日 14時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
るんるん(プロフ) - 煉獄さん!!! (2021年3月14日 20時) (レス) id: 45177c3439 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - 煉獄さんがいいです! (2021年3月12日 6時) (レス) id: 523d2b4d3b (このIDを非表示/違反報告)
R_yomoya(プロフ) - 煉獄様!!! (2021年3月11日 21時) (レス) id: 53959ad895 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きりん | 作成日時:2021年3月7日 11時