一般人が柱に守られる！？ 陸

雰囲気 ページ8

あなたside




善「Aちゃん！どういうことなの！？」



別室にてまるで恋仲のような言葉を発する善逸くんに、いつものことで私は少し呆れてしまう。



『善逸くん？さっきも言ったけど、不死川様は任務で大怪我されたの』



善「でもあれはどっからどう見ても襲われてたでしょう！？」



『違うよ！多分私を妹さんと勘違いしていたんだと思うよ。私のこと妹さんに似ているって言われたことあるし』



そう言っても信じてくれない善逸くんはずっと私の手を握っている。



炭「善逸、Aさんに迷惑だろう」



善「えぇ！？でもAちゃんは俺のお嫁さんになる人だから！」



炭「それは善逸の妄想だろう？」



またわちゃわちゃし出す部屋に、伊之助くんは何かほかのことを考えているようで、トコトコと私に近づいてきた。



『伊之助くん？』



いつもと違う雰囲気の伊之助くんに戸惑ってしまう。…どうしたのだろう。



しかも彼はいつもの猪の帽子(？)を被っていなくて、気付けば目の前には美少年がいた。



流石に距離が近くて、彼をもう近づけまいと押し戻そうとすれば私の出された手は彼に掴まれていた。



いつもと雰囲気が違う彼に気づいたのか、何か言い争っていた炭治郎くんと善逸くんもこちらを見ていた。

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