一般人が柱に守られる！？ 陸

床ドン！？ ページ6

あなたside




ギュウと不死川様の手を握ると、それに反応したのかゆっくりと目を開いた。



風「…A…か、」



その瞳が私を捉えるなり、彼はそのまま私を引っ張った。その勢いで不死川様にぶつかりかけたけど、ぎりぎりで不死川様の顔の横に手をついてそれを制した。(所謂、Aさんが不死川に床ドンしている状態)



『っ…不死川様？』



風「Aか。本物か？」



さて、どういう意味だろうか。



『そんな…。本物も偽物もあるわけないじゃないですか』



そう言って笑うと、彼は優しく片手で私の頬を撫でる。また微笑んだ彼はどこか悲しそうだった。



風「…そうだな」



フッと笑って、彼はそう言うと頬を撫でていた手をそのまま私の背に回して引き寄せた。



『不死川様っ？』



体中、包帯でぐるぐる巻きのため、起き上がれない不死川様に背に手を回された私はそのまま彼の上半身に身を預けることとなってしまった。

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