一般人が柱に守られる！？ 陸

理由 ページ19

あなたside




数日後、不死川様はいつも通りになった。だけど時々私を見るなり、目を細めて微笑む。



それはまるで私がここにいることに安心したかのようで、それは余計に私を苦しくした。



私の勘違いだとよいのだが、より一層しのぶ様が言ったことが本当のように思えてくるのだ。



結局、不死川様もそして少し早くここから出た天元様もその理由については私には教えてくださらなかった。



『不死川様っ』



風「あ？なんだァ？」



『…お怪我はなさらないでくださいね』



風「…そうだな」



なんで少し空白の時間があるの。そんな些細なことでも不安になってしまう。



『…お願い、だから。怪我だけは…しないでください』



つい俯いて、手に力が入ってしまう。



風「ハッ…てめぇに心配されるほどヤワじゃねぇよ」



『でも』



風「俺はお前を置いて死なねぇ」ﾎﾟﾝ



『……はい』



信じますからね、その言葉。絶対に裏切らないでください。



私はそう心の中で呟いて、笑顔で見送った。

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