一般人が柱に守られる！？ 伍

連れ去られた ページ6

宇髄天元side




返ってきた鎹鴉の言葉に俺は焦る。



すぐに別のことを鎹鴉に頼んで俺は辺りを見回す。



変なやつはいねぇ。おそらくAはもう近くにはいないはずだ。



下手に探し回ってもおそらくAは見つからないだろう。



そう思い、とりあえずこの付近を観察していた。



すると一匹の鴉が近づいてきて、小さくこう言った。



Aは人間の男に連れ去られた。場所は把握している。案内する、と。



その話を聞いて市の大きな通りにある長椅子に座っていれば、ある人物が隣に座ってきた。



？「またAがいなくなったの？」



音「あぁ」



こいつの家からここまでは結構距離があるはずなのに、すぐに来れたこいつには正直驚かされる。



霞「全く…どれだけ心配させれば気が済むの」



そんな冷たい言葉だが、こいつがAのことどれだけ心配したかは嫌なほど分かる。



それはおそらく他の奴らも、そして俺も一緒だからな。それからすぐに胡蝶は現れた。



蟲「Aさんはっ…」



おそらく任務がなければ、全員来ていただろう。だがAの鎹鴉によってもう場所も分かっているということで、これ以上柱は呼ばなくてよいことを鎹鴉に伝えてもらうことにした。



集まった二人に、先程あったことを話した。



その事を話して胡蝶と時透、そして俺には少しばかり覚えがあった。



Aの鎹鴉によれば、鬼ではないやつに連れ去られたらしく、俺たちはAの鎹鴉の後を急いで走った。

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