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「A、あのさ……」
『ん？』
学校を出て５分くらいだろうか。
直ぐに壮大から話を持ちかけてきた。
「…昨日さ、インスタのしたともであげてたじゃん？
……写真」
『写真？………あー、あれね。あれがどうかした？』
昨日のインスタのしたともにあげた写真なら、恐らく舜斗の事だろう。
私は壮大と真人、舜斗、それと仲良い女子2人くらいしかしたともに入れていない。
この数には、信用できる子がそのくらいしかいないのと、普通に友達が少ないっていうのがある。
「あーいや、誰なんだろって思ってさ」
『あー……』
＿＿どう答えよう。
壮大には私が舜斗のことが好きだってことはまだ伝えていない。
変な噂が流れてない限り知らないだろう。
今のところ私が舜斗のことを好きだと知っているのは真人くらい。
真人は口が堅いから大丈夫だと思って伝えた。
壮大にも言ってもいいけど、別にたくさんの人に知って欲しいわけじゃないし、言わなくてもいいかな。
それと、壮大はふとした時にぽろっと言っちゃうかもしれないから、あまり言いたくは無い。
他の人にはバレたくないんだ。
＿＿ならばここは
『えーっと……幼馴染！中学のときから一緒なんだ』
「あーやっぱり？」
『え、知ってたの？』
「昨日たまたまね。
気になってその舜斗？って人のプロフィール覗きに行ったら、Aと同じ中学校卒業してたからさ」
『あー、アーカイブにあったやつか』
「そうそれ」
結構小さくメンションしてたのに、よく押せたな。
まぁ押せる奴たまに居るよな。
なんて思いながら壮大の話を聞いていた。
すると、壮大がまた口を開いた。
「…その舜斗って人さ、彼女とか居んの？」
『＿＿＿＿＿え？』
＿＿＿＿＿居ない…………よね。
よくよく考えてみたら、あんな塩イケメン高身長に彼女が居ないなんて珍しい。
私に球技大会見に来て欲しいと直接言え無かったんだから、彼女が居ることなんてもっと直接言えるわけないだろう。
＿＿もし、そうだったらどうしよう。
＿＿もし、舜斗に彼女が居たら＿＿＿＿＿
私は願望も込めて、
『…多分居ないと思う…けど………』
と少し俯き加減に返した。
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作者名：鯖の味噌煮ちゃん | 作成日時：2024年3月3日 22時
