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『…じゃ、明日』
「うん、明日！」
そう言って壮大と別れて、自分の部屋に入る。
そして大きなため息を着く。
『……友達かよ』
所詮壮大は俺をそういう風にしか見ていない。
俺だけ、壮大を見ているんだ。
そんなの、嫌だ。
壮大も、俺を見てほしい。
俺だけを見て欲しいのに。
『……クソ』
周りに群がる女たちも、Aっていう女も、全部気に食わない。
お前らに壮太の何がわかるんだ。
壮太がAと付き合ったとて、結局は俺が1番だってことに気付くだけ。
早く目を覚まして、壮太。
そしてまた、大きなため息を吐いた。
ーー
『たっだいまー』
そう言うと同時に、急いで靴を脱いで猛ダッシュで自分の部屋に入る。
通学バックを乱暴に置き、急いでスマホを出す。
画面に映るのは、Aのインスタの画面。
『ストーリーはあげて…………る！あげてる！』
Aのアイコンをタップすれば、直ぐに出てくるAとその横にいる謎の男の写真。
したともであげている事に優越を感じながらも、そのストーリーをスクショしてまじまじとその写真を見つめる。
『……誰だよ、こいつ』
大きくため息を着き、そのままベッドに寝転がる。
その時、一番知りたかったものが知れるボタンがあった。
『メンションしてる…！』
小さくメンションしてあったユーザーネームを押し、アカウントを開く。
『……舜斗…？』
＿＿ああ、この人、Aの幼馴染か。
そうわかったのは、舜斗と呼ばれる奴のプロフィールにあるアーカイブでわかった。
卒業式の時の写真。
Aと同じ中学校を卒業している。
もしこいつがAの彼氏だったり、好きな人だったりしたらどうしよう。
幼馴染とか一番距離近いじゃん。
『あﾞぁーー
…………俺との写真はあげてくんないくせに……』
そのまま舜斗って奴のプロフィールをスクショして、眠りについた。
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作者名：鯖の味噌煮ちゃん | 作成日時：2024年3月3日 22時
