�� ページ26
.
『やっばいやばいヤバい……！！遅刻する、ガチで…！』
現在、遅刻しそうになってます。
猛ダッシュでいつもの通学路を通ってます。
『いつもなら起きれてるんだけどな〜……！！』
起きれなかった自分に悪態をつきながら、心の中で間に合え〜間に合え〜と唱えながら、ひたすらに走り続ける。
ことしか出来ない。
チャリ通じゃないし、電車やバス、車を使う距離でもない。
私は徒歩勢なんだ。
だからといって学校が近い訳でもないので、必死に走ることしか出来ないのだ。
『えーっと、あとー………5分！？ご、ふん！！？
……5分………………』
あこれ無理だ。
今いる場所から走ったとしても10分はかかるだろう。
どうせ遅刻する未来は変わらないんだし、走って無理矢理体力削るよりは、もう諦めて歩いていった方がいいだろう。
『……まぁ1日くらい遅刻してもいいよね…』
今の私は全てを諦めているので、自販機なんか寄っちゃって、そのままカフェオレなんか買っちゃう。
『学校着くギリギリで走って、やっべー感出しときゃまだマシだよね』
もう思考が完全にクソ野郎になってしまった。
そもそもなんで遅刻する羽目になったのかと言うと、さっきも言った通り、睡眠時間が短かったのだ。
睡眠時間が短かった理由は、
舜斗のことを考えていたんだ。
舜斗のことと言っても、球技大会楽しみだなとか、そんな感じの。別にメンヘラみたいな考えでは無い。
それとプラスで、ゲームを夜中までしていたって言うのがある。
壮大との一件は昨日壮大の本心が聞けたから、気持ちが軽くなった為、もう考えないようにしていた。考えてもどうにもならないし。
壮大も明るそうだったし、学校ではもう大丈夫かな。
『通学路に一人って珍しいな…』
不意にそう思った。
いつもはある程度学校に向かう生徒がいる為、遅刻真っ只中の今日、こんなに人が少ないことは珍しい。
非日常感があって、何かウキウキする。
何か楽しくなっちゃって、鼻歌歌ったりもしてみる。
『ふんふんふーん、ふふんふーんふ＿＿＿＿＿』
その時、突然後ろから肩を叩かれた。
突然の出来事にびっくりしすぎて、息を止めてしまった。
そして、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「こんな朝に何してんの？」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鯖の味噌煮ちゃん | 作成日時：2024年3月3日 22時
