【BE:FIRST】一石二鳥 (ページ25)

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そのノートをパラパラと捲り、最後に書いてあるページまで進む。
そしてその続きに今日あった出来事を書いた。

『これで絶対忘れないな』

そしてまたそのノートを引き出しにしまい、この素晴らしい気持ちのまま眠りに着こうと、またベッドに寝転がった。

その時、俺にとって最悪な男の顔が頭に浮かんできた。

『……A、俺の事より舜斗の事考えてる時の方が多いよな、絶対』

最悪。

俺、アイツに負けてる。

『俺の事以外考えんなよ……』

俺以外のこと考えてるAとか嫌だ。絶対。

しかもその俺以外のことが、あの舜斗って男ってだけでもっと俺をイラつかせてくる。

『…………監i禁してー…』

これは本当に。

監i禁したら俺だけしか考えないだろうし、俺だけしか見えないだろうし、俺だけを思ってくれるだろう。

監i禁するだけでこんな素晴らしいことが起きてしまうんだ。

しない方がおかしい。

だが今はお互い学生。

勉学ももちろん、進学、友達付き合いや部活動など、色々ある。簡単に出来る話では無い。

『でもな〜〜………

…………アタックするしかないか』

それしか出来ない現状に不満を覚えつつ、仕方ないかと自分に訴える。

深いようで浅い溜息を吐き、少し頭痛気味の頭を抱えながら、眠りについた。

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