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私は教室に戻り、席に着く。
すると、私の前の席の真人が話しかけてきた。
「何の話だったの？」
『球技大会の話。…でもなんか変だったんだよね』
「変？」
『うん。怒ってたって言うか…うーん……急に怒った？のかな？
なんだろ、私もわかんないんだよね』
苦笑いしながら言うと、真人も「うーん」と考える仕草をする。
「なんか気に触るようなこと言ったんじゃないの？」
『えぇ？全然言った記憶ないけど』
「無意識のうちに〜とかあったんじゃない？知らんけど」
『無責任…。…まぁ確かにそれもあるっちゃあるよね』
「で、怒ったまま帰ってったの？」
『いや、なんか急にまたいつもの壮大に戻ってた。でそのまま帰ってった。
マジで怖かった』
「アイツそういうとこあるよな。
俺も一緒に話してて急に踊り出すから、びっくりする時あるし。何しだすかわかんないもん。宇宙人だし。
ま、そんな宇宙人なとこが面白いんだけどね〜〜」
『それはそうだけど……今日は特に宇宙人すぎた』
宇宙人っていうか、もう宇宙人を超えた恐ろしい人間の様に感じた。
壮大と一緒にいて、うわこいつ宇宙人って思ったことは何度もあった。それと同時に、一緒に居て楽しいなっても思った。
でも、今回はなんか違った。
やっぱり私が何か怒らせる様な発言してたのかな。
『……とりまLINEで謝っとくか』
「そうして」
授業が始まるチャイムが鳴り、真人は前を向いた。
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作者名：鯖の味噌煮ちゃん | 作成日時：2024年3月3日 22時
