【BE:FIRST】一石二鳥 (ページ17)

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『…おはよ……』

｢おはよー…………何、また眠そうじゃん｣

『そりゃ眠いよ……寝不足だもん』

｢またかよー。何かあったの？｣

やっぱりこいつモテるな。

直ぐに何かあったか聞いてくれる男なんて貴重すぎる。

『真人から見たら大したことじゃなと思うんだけどさ………』

〜〜、

｢あー、樹音くん？｣

『え、知ってるの？』

事の経緯を話すと、何やら樹音を知ったような口をしだした。

｢うん。前壮大と話してた時に、一緒に話してさ。そっから時々話したりしてる。｣

『うっそ……マジ？ほんと人脈広いね……』

｢それほどでも。

まぁでも、樹音くん壮大のこと大好きだしな〜｣

『そうなの？』

｢確証は無いけど、前話してた時好きそうな感じしてた｣

『そうなんだ……

……じゃあ私怒られるじゃん！！！』

真人の前でうわうわと叫び出す始末。

真人に｢大丈夫だってー｣と適当にあしらわれる。

『……怒られる時は……もう覚悟してるんで…………』

｢……顔死んでるよ｣

そう今にも吹き出しそうな真人を今の顔のまま見つめる。

そして等々吹き出す真人。
それと同時に聞こえてくる、クラスメイトの女子の声。

＿＿｢Aちゃーん、壮大くんが呼んでるよー｣

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